4章10〜16節


4:10 私たちはそのために労し、また苦心しているのです。それは、すべての人々、ことに信じる人々の救い主である、生ける神に望みを置いているからです。
4:11 これらのことを命じ、また教えなさい。
4:12 年が若いからといって、だれにも軽く見られないようにしなさい。かえって、ことばにも、態度にも、愛にも、信仰にも、純潔にも信者の模範になりなさい。
4:13 私が行くまで、聖書の朗読と勧めと教えとに専念しなさい。
4:14 長老たちによる按手を受けたとき、預言によって与えられた、あなたのうちにある聖霊の賜物を軽んじてはいけません。
4:15 これらの務めに心を砕き、しっかりやりなさい。そうすれば、あなたの進歩はすべての人に明らかになるでしょう。
4:16 自分自身にも、教える事にも、よく気をつけなさい。あくまでそれを続けなさい。そうすれば、自分自身をも、またあなたの教えを聞く人たちをも救うことになります。


 今回の学びは 4章の後半からです。

10節
その
(永遠の命の)ために労し(くたくたになるくらい骨を折って働くことを意味し、ヨハネ46でイエスが旅の疲れで…とあるがこの疲れと同じ意味)、苦心(競技の時、どうやって相手と戦おうかと思い巡らす事)しているのです。
信仰の戦いがいかに
厳しいか、私達も時には緊張し、肉体が疲れ果てるときがあるものです。 
しかし
これは不信仰のゆえではありません。パウロも疲れたと言っているように、リーダーの方たちもパウロと同じ疲れを経験することがあると思います。
しかしそのなかに、
恵みや喜びも感じるものです。
「疲れた、疲れた」と口走るだけではなく、神様に望み
をおいているから、労したり、苦心することが無益ではないのだと、<キリストにある者の積極的な恵みの証>も是非していってください。

11節 
「これらのこと(この手紙の中で言われているすべてのことを指しています)
を命じ教えなさい」と言っています。

12節
この当時のテモテは40歳前後くらいだったろうと言われており、この時すでにエペソ教会の牧会を任されていました。
若い牧会者ゆえに起こるであろう事を想
定しての忠告です。
文中の「軽く見られないようにしなさい」という表現から苦心
している様子がうかがえます。エペソ教会は当時歴史のある教会で高齢者の方も多かったようです。
年が若いから許されると言う事ではなく、かえって気をつけるようにと パウロが
テモテに勧めていることとして

1 ことば…ことばというのはストレートに その人の人格、品性、考え方が伝わ
ります。

2 態度…相手の状況を考えて接する時の態度も考えねばなりません

いつも失礼な言葉で相手を傷つけたり時間にルーズであったり、決めた
約束ごとを守らなかったり、相手との信頼関係を損なってしまうと、どんなにりっぱな信仰を語っても、受け入れられません。 
普段の
言葉や態度は大切にしていくように、特に熱心にもえているときほど、言葉や態度が強くなってしまい、つまずきを与えやすいものです。感謝だ、感謝だと思えるときほど、要注意なのかも知れません。
教会
には弱さを抱えて苦しんでいる人も多いので気をつけましょう。

3 愛…神様からの愛をいただいて、人々につかえていく、そのことを常に意識していく事が大切です。愛が冷めた時代、人々は愛をもとめています。

4 信仰…本当にキリストを求めている人なのだと 認められるように。
りっぱな人格者でなくても、あるいは弱さを抱えているひとでも純粋にキリストを求めている人は、教会においては、信頼されます。

5 純潔…行動面の聖さも要求されます。十字架のゆるしに 甘んじることなく、
思いも行いも聖めていただきたいと 祈り続けていくようにしましよう。

このように 5つのことを追い求め、信者の模範となるようにと勧めています。

私達がいける神に出会い、キリストによる救いを体験したならば、必ず神様に仕えた
いと思うようになります。
第1テサロニケ2:4に「人ではなく、神をよろこばせるた
めに福音を語る者」とあります。
土台がしっかりしていれば神様に仕えることによって
起こる緊張や肉体の疲労も煩わしさにおわることなく、また態度や言葉も積極的に気をつけようと思うようになります。
妻なら夫の恥になるようなことはしません。ましてや、私達の主人であるイエス様の
恥になるような事がないように願うのは 当然でしょう。
周りの人はまず、私達の態度や、言葉を通してキリストを知り始めます。
クリスチャ
ン同志もお互いの交わりの中でよりキリストを知っていきます。

<私の言葉や私の態度を通して、誰かがキリストを知る>そのような存在に、私達は
されているのです。

質問…考えてみてください。


1 キリストのために 今 労し、苦心していることは何ですか。生ける神への望みが
土台にありますか。

2 言葉 態度 愛 信仰 純潔 この中で自分が軽んじやすいのはどれでしょうか。








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