3章10節〜17節


3:10 しかし、あなたは、私の教え、行動、計画、信仰、寛容、愛、忍耐に、
3:11 また、アンテオケ、イコニオム、ルステラで私にふりかかった迫害や苦難にも、よくついて来てくれました。何というひどい迫害に私は耐えて来たことでしょう。しかし、主はいっさいのことから私を救い出してくださいました。

3:12 確かに、キリスト・イエスにあって敬虔に生きようと願う者はみな、迫害を受けます。
3:13 しかし、悪人や詐欺師たちは、だましたりだまされたりしながら、ますます悪に落ちて行くのです。
3:14 けれどもあなたは、学んで確信したところにとどまっていなさい。あなたは自分が、どの人たちからそれを学んだかを知っており、
3:15 また、幼いころから聖書に親しんで来たことを知っているからです。聖書はあなたに知恵を与えてキリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができるのです。
3:16
聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。

3:17 それは、神の人が、すべての良い働きのためにふさわしい十分に整えられた者となるためです。


10〜11節(丸囲みで)
パウロは、自分の身にふりかかった迫害や苦難をテモテが知りながらも、よくついてきてくれたと感謝しつつ、自分が何とひどい迫害に耐えてきたことかと改めて振り返っています。「しかし主はいっさいのことから私を救い出してくださいました」と、過去の辛かったことが全て神の恵みを起こす出来事に変えられています。

12節
キリストにしっかり結びついて生きたいと願うなら、迫害を受けたり信じるゆえの困難が起きてきます。それはサタンが私たちをキリストから引き離そうと働きかけてくるから当然のことです。

13〜14節
色々な教えがあるけど、「あなたは」(強調)学んで確信したところにとどまりなさいと
勧められています。テモテは母ユニケや祖母ロイス含め、信仰の先輩たちから信仰を学んできました。

15〜17節
そして何よりも聖書を通して教えられてきた信仰に留まっていくのです。聖書は
@「知恵を与えます」偽教師の「愚かさ」(9節)、「だます」(13節)と対照的です。実際的知恵を聖書は与えます。
A「キリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせます」聖書は罪の赦しと永遠のいのちを人に与えます。神が全人類に聖書をお与えになった理由は正にこのためなのです。
B「神の霊感(いぶき)によります」人は神のいぶきによって生きる者となりました(創世記2:7)。聖書も神のいぶきを受けて生きた言葉となり、神は私たちに聖書を通して直接語りかけてくださるのです。
C「教えと戒めと矯正と義の訓練」正しい教理を知らせ、はずれた関節を元に戻して主に仕えられるようにしてくださり(エペソ4:12)、とるべき正しい行動を訓練して学ばせてくださいます。
D「良い働きのために神の人を整える」神の人は、聖書に親しみ常に矯正され訓練されて整えられていくのです。聖書こそ私たちをふさわしい働きのために整えるものです。毎日聖書に親しみ、生きた神のことばを受けて神と人格的に交わることで、神の人として一人一人が整えられていくのです。

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